カナディアン・ソーラー・プロジェクト株式会社

ニュースリリース

2019年1月17日news

日本初となる63億円太陽発電所信託受益権売却完了のお知らせ

Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」という)は、太陽光発電所の信託受益権売却を日本で初めて完了したことをお知らせします。本取引は、太陽光発電所の長期売電契約に基づく世界初の信託受益権売却スキームです。

 

 

 当社は、信託受益権「カナディアン・ソーラー グリーン・証券化エクイティ信託1」の証券化によって、日韓の様々な機関投資家から63億円(5,800万米ドル)の資金調達を行いました。この証券化による収益は、売電中のスマートソーラー山口秋穂発電所(23.8MWp)およびCSJ 上北郡六戸町発電所(10.2MWp)の2件(合計34MWp)で成り立っています。当社は、2018年第3四半期と4四半期にこの証券売却による収益認識を行いました。

 

 

 この2件の発電所には、金融証券化手法を利用して作成されたノンリコースプロジェクトボンドを通じて調達された既存の債務があります。当社はこの証券化の概念をさらに一歩進め、太陽光発電所信託受益権化を実現致しました。本証券は2037年9月に満期となり、株式会社日本格付研究所(JCR)によって環境社会・ガバナンス(ESG)の最も高い投資段階である「グリーン1」と格付けされました。対象となる太陽光発電所はそれぞれ、ノンリコースプロジェクトボンドにおいて、投資適格債「A」を株式会社日本格付研究所(JCR)から授与されています。

 

 

 CSJ上北郡六戸町発電所(10.2MWp)が発電した電力は20年間のFIT契約に基づき、東北電力に36円(33米セント)/kWhで売電、スマートソーラー山口秋穂発電所(23.8MWp)が発電した電力は、20年間のFIT契約に基づき、中国電力に40円(37米セント)/kWhで売電されます。2件の発電所には、当社のMaxPowerモジュールが供給されており、2016年後半に商業運転を開始しました。なお、カナディアン・ソーラーの資産運用管理会社であるカナディアン・ソーラー・アセットマネジメント株式会社は、この証券化された発電所を管理する資産運用管理会社として任命されました。また、カナディアン・ソーラーO&Mジャパン株式会社は、20年間のFIT契約期間、運用と保守(O&M)サービスを提供しています。

 

 

 カナディアン・ソーラー会長兼CEOのショーン・クー博士は下記のようにコメントしています。
「当社はこの画期的な取引を生み出し、太陽光発電所の証券化を次の段階に進めることを嬉しく思います。当社は、日本における環境、社会、ガバナンス(ESG)への投資への成長を進める継続的な成果を誇りに思っています。2017年以降、当社による日本向け資産運用管理部門は、株式会社東京証券取引所(TSE)に上場しているカナディアン・ソーラーインフラ投資法人を含む600億円(5.4億万米ドル)を超えるESG投資の運用を急速に拡大しています。当社は、クリーンエネルギーへの移行を支援し、魅力的な長期利回りによって支えられている太陽光資産への投資機会を確保する個人・機関投資家に向けて、さらなる道を提供するため、ESG投資家層を拡大していく予定です」

 

 

 ゴールドマン・サックス証券株式会社は、今回の取引において唯一のアレンジャーおよび募集代理人として務めました。

 

 

 これらの証券は、国際資本市場協会(ICMA)発行の「グリーンボンド原則」および日本の環境省発行の「グリーンボンドガイドライン」に基づき、「グリーン1」の格付けを受けています。「グリーン1」の格付けは、環境への影響、開示の透明性とサステナビリティにおけるクラス最高の事績を示す資産の投資基準です。これらの発電所は、年間38,580 MWhのクリーンな太陽光エネルギーを発電、もしくは25,441トンの二酸化炭素排出量を削減するのに十分なものと予想されています。

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