カナディアン・ソーラー・プロジェクト株式会社

ニュースリリース

2019年4月5日news

2018年第4四半期及び2018年の業績発表

 Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、米国時間2019年3月21日(木)に、2018年第4四半期(2018年10月1日~12月31日)及び2018年通期の業績を発表しました。また、2019年3月8日付で、Arthur(Lap Tat)Wong氏を当社の独立取締役に選任し、取締役会の規模を5名から6名に増員することを発表しました。

2018年第4四半期のハイライト

  • 第4四半期のモジュール出荷量は、第3四半期の1,590MWに対し、1,951MW。改定後の指標は、1.9~1.95GW。
  • 売上高は第3四半期の7.68億ドルから、9.01億ドル。改定後の指標は、8.5~9億ドル。
  • 売上総利益率は、30.1%で、これには前年度のモジュール売上高に関連した1,610万ドルの反ダンピング関税(AD)および相殺関税(CVD)の戻り益が含まれる(第3四半期:26.1%)。この戻り益を除外すると、売上総利益率は28.3%(第3四半期:25%、改定後の指標は27~28%)
  • カナディアン・ソーラーに帰属する純利益は1.11億ドル、希薄化後1株あたり純利益1.81ドル。(第3四半期純利益:6,650万ドル、希薄化後1株あたり純利益1.09ドル)
  • カナディアン・ソーラーに帰属する非GAAPベースの純利益は、9,950万ドルで、希薄後の1株あたりの利益は1.61ドル。これには、1,610万ドルの相殺関税(CVD)の戻り益は含まれない。米国で一般に公正妥当と認められている会計原則(「GAAP」)に基づく結果と非GAAPベースの業績との調整については、添付の表「米国GAAPから非GAAPベースの財務指標への調整」を参照。
  • 第四4半期中、米国に建設されたGarlandおよびTranquillity太陽光発電所(二件合計で総出力260MWp)および、Mustang 2太陽光発電所(総出力210MWp)、中国での太陽光発電所(247MWp)それぞれの売却を完了。また、ブラジルでのPirapora太陽光発電所(399MWp)に対する持ち分20%の売却を完了。
  • 2019年2月28日時点における運用中の発電所は986MWpで、総再販額は約12億ドルになる見込み。この再販価格に含まれるのは、当社が米国の(減税の恩恵を享受するための)タックス・エクイティ投資で保有する発電所のクラスB株式のみ。

2018年通期のハイライト

  • 2018年のモジュール出荷量は、2017年の6,828MWに対し、6,615MW。改定後の年間指標は、6,560~6,610MW。
  • 売上高は2017年の33.9億ドルから、37.4億ドル。改定後の年間指標は、36.9~37.4億ドル。
  • カナディアン・ソーラーに帰属する純利益は2.37億ドル、希薄化後1株当たり利益3.88ドル。(2017年:純利益9,960万ドル、希薄化後1株当たり利益1.69ドル)
  • 非GAAPベースの純利益は1.99億ドル、希薄後の1株あたりの利益は3.28ドル。なお、これには反ダンピング関税(AC)および相殺関税(CVD)による5,200万ドルの法人税控除後の戻り益は含まない。
  • 2018年の営業活動より獲得したキャッシュは2.16億ドル。(2017年:2.03億ドル)

2018年第4四半期の結果

 2018年第4四半期における売上高は9.01億ドルで、第3四半期の7.68億ドルから17.3%上昇しました。売上高の主な増加要因は、プロジェクトの収益化と太陽電池モジュール出荷増加によるものです。2018年第4四半期の売上高は、平均モジュール販売価格の低下とプロジェクト収益の減少により、2017年第4四半期の11.1億ドルから18.7%減少しました。2018年第4四半期指標は、8.5億ドルから9億ドルに修正されました。

 第4四半期のモジュール出荷量は、1,951MW(第3四半期:1,590MW、改定後指標:1,900~1,950MW)でした。この出荷量には、自社プロジェクト向けに出荷された169MWを含みます。第4四半期の売上高に含まれるモジュール出荷量は2,076MWでした(第3四半期1,521MW、前年同期1,983MW)

 2018年第4四半期の売上総利益は2.71億ドル(第3四半期:2億ドル、前年同期2.18億ドル)で、売上総利益率は30.1%(第3四半期:26.1%、前年同期19.7%)でした。これには、1,600万ドルの相殺関税戻り益(CVD)が含まれます。戻り益を除外すると、28.3%になります(第3四半期:25%) 第4四半期の指標は、27%から28%に修正されました。

 売上総利益の主な増加要因は、プロジェクトの売却後に発生した繰延モジュールの利益および、太陽電池モジュール製造平均コストの低下、そしてモジュール平均販売価格の低下により一部相殺されたことによるものです。2018年第4四半期の売上総利益が前年同期比で増加した要因には、主に相殺関税戻り益(CVD)とモジュール製造平均コストの低下、そして平均モジュール販売価格の低下により一部相殺されたことによります。モジュールシステムソリューション事業(MSS)による売上総利益率は31.7%で、相殺関税戻り益を除くと28.8%でした(第3四半期は25.1%、反ダンピング関税(AD)および戻り益を除くと23.4%。前年同期は15.4%) エネルギー事業による売上総利益率は27.5%(第3四半期28.2%、前年同期27.9%)でした。

プロジェクト事業パイプラインについて

 カナディアン・ソーラーでは、プロジェクトパイプラインを、早期~中期、後期の2つに分けています。後期段階にあるプロジェクトについては電力供給契約を持ち、今後2~4年以内に建設予定のものを含みます。なお、いくつかの後期段階にあるプロジェクトについては許認可・系統連系の承認が下りず、結果として完成できない可能性があります。

 2019年2月28日時点で、カナディアン・ソーラーは総出力約2.9GWpの後期段階プロジェクトパイプラインを保有しています。内訳は米国1,210MWp、ブラジル476.2MWp、メキシコ368MWp、日本295.1MWp、中国100MWp、その他450.1MWp(オーストラリア、アルゼンチン、カナダ、台湾、フィリピン、インド、マレーシア、イタリア、韓国)です。

 米国においては、2018年10月にGarland and Tranquillity太陽光発電所(総出力260MWp)の売却を完了しました。2018年12月、Mustang 2太陽光発電所(総出力210MWp)をソーラーフロンティア・アメリカズに売却しました。当社の子会社であるRecurrent Energy社は、2019年後半に予定している建設時期まで、Mustang 2太陽光発電所の開発を継続します。また同月、スタンフォード第2太陽光発電所(63MWac/88MWp)について、スタンフォード大学と25年間の電力販売契約を締結したほか、テキサス州の太陽光発電所(310MWp)について、大手商業・工業向け顧客と長期電力販売契約を締結しました。

 2019年2月28日時点での米国における当社の後期段階プロジェクトパイプラインは下記の通りです。

発電所名 MW 場所 状況 竣工予定
Gaskell West 2 147 カルフォルニア州 開発中 2020年
Pflugerville 185 テキサス州 開発中 2020年
Texas Project
280 テキサス州 開発中 2020年
Texas Project 2 310 テキサス州 開発中 2020年
Slate 200 カルフォルニア州 開発中 2021年
Stanford Solar Generating Station #2 88 カルフォルニア州 開発中 2021年
合計 1210      

※上記には、ミシシッピ州にあるSunflower太陽光発電所(100MWp)は含んでいません。2018年11月、当社はEntergy Mississippi社とSunflower太陽光発電所に関するBT方式建築協定を締結しました。契約の一環として、Sunflower太陽光発電所が竣工され、はEntergy Mississippi社に譲渡されると、同社は発電所の所有者および電力事業者として機能することになります。この譲渡契約は、ミシシッピ州公共サービス委員会による承認待ちです。

 日本においては、2019年2月28日時点で、日本国内における開発中の後期プロジェクトパイプライン(FIT認定済)は約295.1MWpで、うち97.7MWpが建設中、197.4MWpは開発段階にあります。経済産業省(METI)は、運用不可能な32、36、40円のプロジェクトについて、FIT(再生可能エネルギーの固定買取価格制度)の見直し案を確定しました。これによる当社が日本で保有するパイプライン295.1MWpへの影響は、すでに反映済です。
2019年2月28日時点で、日本国内で商業運転を予定している後期段階にあるプロジェクトパイプラインは下記の通りです。

2019 2020 2021~ 合計
出力 67.7 48.9 178.5 295.1

 2019年2月28日時点で、ブラジルにおける当社の後期段階プロジェクトパイプラインは下記の通りです。

発電所名 MWp 場所 状況 竣工予定
Francisco Sa 122.2 Minas Gerais 開発中 2021年
Jaiba 97.3 Minas Gerais 開発中 2021年
Lavras 144.7 Ceara 開発中 2021年
Salgueiro 112 Pernambuco 開発中 2020年
合計 476.2      

 2019年2月28日時点でメキシコにおける当社の後期段階プロジェクトパイプラインは下記の通りです。

発電所名 MWp 場所 状況 竣工予定
EL Mayo 124 Sonora 開発中 2021年
Horus 119 Aguascalientes 開発中 2020年
Tastiota 125 Sonora 開発中 2020年
合計 368      

 2019年2月28日時点で、中国における当社後期段階プロジェクトパイプラインは100MWpです。

稼働中の太陽光発電所について

 2019年2月28日時点で、上記の後期段階プロジェクトパイプラインに加え、稼働中のプロジェクト(太陽光発電所)合計は986.3MWpです。これらの発電所は、「プロジェクト資産」、「売却目的保有資産」および「太陽光発電所、純額(ネット)」として貸借対照表に計上されています。貸借対照表に「プロジェクト資産」として計上されたプロジェクトの売却は、収益認識基準が満たされれば売上高として計上されます。また、「売却目的保有資産」および「太陽光発電所、純益(ネット)」として計上されたプロジェクトの売却益は、「その他の営業利益(費用)」として計上されます。

2019年2月28日時点における稼働中の発電所は下記の通りです。

アメリカ 日本 中国 インド メキシコ その他 合計
340.1 89.4 369.6 90.1 68 29.1 986.3

※本文は、2019年3月21日(木)に発表されたカナディアン・ソーラー2018年第4四半期および2018年通期の業績発表プレスリリースの一部を参考和訳したものです。原文英文は、下記リンクからお読みください。
http://investors.canadiansolar.com/news-releases/news-release-details/canadian-solar-reports-fourth-quarter-and-full-year-2018-results

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