2020年6月8日
2020年第1四半期の業績を発表Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、北米時間2020年5月28日に、2020年第1四半期(2020年1月1日~3月31日)の業績を発表しました。
2020年第1四半期における売上高は8.26億ドル(2019年第4四半期:9.2億ドル、前年同期:4.85億ドル)。前年同期比で売上高が増加した要因は、モジュール出荷量とプロジェクト売却の増加で、一部は、モジュール平均販売価格(ASP)の下落により相殺されました。
2020年第1四半期のモジュール総出荷量は、2,214MW(2019年第4四半期:2,474MW、前年同期:1,575MW)でした。この出荷量には、自社の大規模太陽光発電プロジェクト向けに出荷された253MW(2019年第4四半期:295MW、前年同期:52MW)を含みます。
2020年第1四半期の売上総利益は2.23億ドル(2019年第4四半期:2.3億ドル、前年同期:1.07億ドル)です。売上総利益率は27.0%(2019年第4四半期:25.0%、前年同期:22.2%)でした。売上総利益率の改善は、利益率の高いプロジェクトの売却増加が主な要因です。
2020年第1四半期の営業利益は1.13億ドル(2019年第4四半期:1.11億ドル、前年同期:700万ドル)、営業利益率は13.7%(2019年第4四半期:12.1%、前年同期:1.4%)でした。 2020年第1四半期の非キャッシュの減価償却費用は4,500万ドル(2019年第4四半期:4,500万ドル、前年同期:3,800万ドル)でした。
当社のプロジェクト・バックログおよびパイプラインの合計は、2020年3月31日時点で合計15.7GWpです。このうち、プロジェクト・バックログは合計3.7GWpです。バックログには、クリフ・リスク期日(状況の急変が起こる可能性がある期間)を過ぎた今後1~4年間に建設予定のプロジェクトが含まれます。クリフ・リスク期日とは、プロジェクトが建設される国によって異なりますが、プロジェクトが高リスクの開発段階を終えた日(通常は、環境・規制関連の全ての許認可を取得済みで、接続契約の締結、FITの確保、電力販売契約(PPA)の締結がされている状態)と定義されています。現在バックログになっているプロジェクトは全て、PPAやFITの契約を締結済み、あるいは締結する可能性がかなり高い状況にあります。
当社が保有するプロジェクト・パイプラインは合計12GWpです。開発の機会が確認されているものの、まだクリフ・リスク期日を過ぎていない初期~中期の太陽光発電プロジェクトも含まれています。この中には、社内投資委員会が承認したプロジェクトや、承認に向けてまもなく投資委員会に提出される見込みのプロジェクトが含まれています。
プロジェクト・バックログおよびパイプライン (単位:MWp) (地域別、2020年3月31日時点) |
|||||||||
地域 |
バックログ |
パイプライン |
合計 |
||||||
北米 |
1,609 |
4,847 |
6,456 |
||||||
中南米 |
1,036 |
3,891 |
4,927 |
||||||
欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域 |
206 |
2,159 |
2,365 |
||||||
日本 |
223 |
0 |
223 |
||||||
アジア太平洋(日本を除く) |
584 |
676 |
1,260 |
||||||
中国 |
0 |
430 |
430 |
||||||
合計 |
3,658 |
12,003 |
15,661 |
Note: バックログの数値は、プロジェクトの総規模(MWp)を示す。すでに第三者に販売済みの中南米の63MWp、EMEA地域の89MWpも含まれる。
「太陽光発電+蓄電」市場には、短~長期的な、大きな成長のチャンスがあると確信しています。蓄電池のコスト低下に伴って需要が伸びており、大容量蓄電池の需要が高まっています。併せて、化石燃料発電所の廃炉の動きも加速しています。当社は、「太陽光発電+蓄電」事業におけるプレゼンスを高めていく方針で、プロジェクト・パイプラインのかなりの部分について、数多くのオフテイカーの事業者様と協議を進めています。
下表は、2020年3月31日時点の当社の蓄電プロジェクトのバックログおよびパイプラインです。
バックログ |
パイプライン |
合計 |
|
蓄電(MWh) |
320 |
2,500 |
2,820 |
2020年3月31日時点において当社の稼働中の発電所は計956MWpで、総再販額は推定約8.3億ドルでした。
推定再販額は、当社が現在交渉中の売却価格、あるいは当該市場における同様の資産の取引価格に基づいて算出されています。
稼働中の発電所(単位:MWp)(2020年3月31日時点) |
|
|||||
北米 |
中南米 |
日本 |
アジア太平洋(日本を除く) |
中国 |
合計 |
|
216 |
100 |
85 |
96 |
459 |
956 |
注:本表の数値は、稼働中の発電所の総規模(MWp)を示す。すでに第三者に販売済の北米の108MWp、アジア太平洋(日本を除く)の26MWpを含む。
下表は2020年6月30日から2020年12月31日までの当社の生産能力拡張計画を示しています。
生産能力(MW) |
|||
2020年3月31日 実績 |
2020年6月30日 計画 |
2020年12月31日 計画 |
|
インゴット |
1,850 |
1,850 |
1,850 |
ウエハー |
5,000 |
5,000 |
5,000 |
セル |
9,600 |
9,700 |
10,000 |
モジュール |
13,040 |
13,950 |
15,050 |
※本文は、2020年5月28日(木)に発表されたカナディアン・ソーラー2020年第1四半期の業績を発表プレスリリースの一部を和訳したものです。 原文英文は、以下のリンク先をご覧ください。
http://investors.canadiansolar.com/news-releases/news-release-details/canadian-solar-reports-first-quarter-2020-results