カナディアン・ソーラー・プロジェクト株式会社

ニュースリリース

2021年6月28日news

カナディアン・ソーラー子会社のリカレント社、2.3GWhの蓄電プロジェクトを実施、蓄電事業を拡大

 Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」という)の完全子会社であるリカレント社(Recurrent Energy)は、2021年6月22日、2021年および2022年に建設予定の契約締結済の複数の主要な蓄電池電力貯蔵システム(BESS)プロジェクトを開発しており、米国におけるエネルギー貯蔵事業を拡大していると発表しました。これらのプロジェクトは、「サービスとして(as-a-service」の後付け設置から「太陽光発電+蓄電」プロジェクトの電力販売契約(PPA)、独立型蓄電のトーリング契約までを網羅しています。

 

 米・カリフォルニア州では、野心的な炭素削減目標を掲げており、エネルギーを取り巻く情勢は急速に進化しています。こうした状況により、エネルギー貯蔵技術の必要性が高まっています。南カリフォルニアエジソン社(SCE)は、米国最大規模の独立型蓄電契約である200MW/800MWhのクリムゾンBESSプロジェクトについて、リカレント社と長期契約を締結しました(2022年夏に開始予定)。カリフォルニア州公益事業委員会は最近、SCEとクリムゾン・プロジェクトとの契約を承認することを票決しました。また、米国内務省はこのほど、米国土地管理局(BLM)がカリフォルニア州リバーサイド郡の砂漠の公有地をクリムゾン・プロジェクトの用地とすることを最終的に承認したと発表しました。

 

 さらに、リカレント社はサザンパワー社およびAIPマネジメント社(AIP)と提携し、カリフォルニア州フレズノ郡にある200MWacのトランキリティ太陽光発電プロジェクトに72MW/288MWhの蓄電システム、同州カーン郡にある200MWacのガーランド太陽光発電プロジェクトに88MW/352MWhの蓄電システムを追加設置する開発サービスを提供しています。両プロジェクトは、2016年にリカレント社が開発・建設したもので、現在、サザンパワー社とAIPが所有しています。両プロジェクトとも、現在、BESSシステムの追加設置工事中です。

 

 また、リカレント社は現在、スレート・プロジェクト(太陽光発電300MWac+蓄電140.25MW/561MWh)の建設と、100MWacのマスタング太陽光発電プロジェクトへの75MW/300MWhのBESSシステムの追加設置工事も行っています。両プロジェクトは、カリフォルニア州キングス郡に位置し、ゴールドマン・サックス・リニューアブル・パワーLLC社が所有しています。

 

 これらの蓄電プロジェクトは、カリフォルニア州に大きな利益をもたらすことが期待されています。両プロジェクトは、現地で合計400以上の建設雇用を支援するほか、熱波やその他のピーク需要時に系統に送電する能力を備え、切望されている資源のアデカシー(安定供給の維持に必要な供給能力)を提供することにより、カリフォルニア州の系統信頼性を高めます。カリフォルニア州エネルギー委員会は過去に、電力のピーク需要が高すぎて他の資源では需要を満たすことができない場合、同州では、ピーク需要に対応するため、天然ガス火力発電所が使用されていると指摘しました。発電量が需要を超えたときに再生可能エネルギーを貯蔵することで、電力需要が最も高い時間帯にピーク需要対応として天然ガス火力発電所を使う代わりに、蓄電池を使用することができます。

 

 全米で約11GWhの蓄電プロジェクトのパイプライン(うち2.3GWhは後期開発段階)を持つリカレント社は、2014年以降、「太陽光発電+蓄電」プロジェクトと独立型蓄電プロジェクトの両方を積極的に開発しています。リカレント社には、広範な設計、エネルギーのマーケティングおよび最適化の経験を持つ、エネルギー貯蔵の専門チームがあります。過去数年間、全米の多くの市場で革新的な「太陽光発電+蓄電」プロジェクトおよび蓄電単独のプロジェクトを開発し、オフテイク契約を締結することで、市場リーダーとしての地位を固めてきました。

 

 リカレント社のプロジェクト開発チームと協力して、当社が過半数株式を保有するCSI Solar子会社は、最近の需要の加速をサポートするために、競争力があり、バンカビリティ(融資適格性)が高い、完全一体型の蓄電ソリューションを提供しています。また、当社のグローバルプロジェクト開発事業(グローバル・エネルギー部門)は、合計5,328MW/16,875MWh以上の蓄電プロジェクト・パイプラインを持っており、エネルギー貯蔵事業を重視し、拡大を続けています。

 

 カナディアン・ソーラー会長兼CEOのショーン・クー博士は、次のようにコメントしています。「米国では、2021年に史上最多となる23.8GWdcの新規太陽光発電システムが運転を開始する見込みです。蓄電容量は、既存の容量の2倍以上となる約12GWhが導入される見込みです。よりクリーンなエネルギー経済と明るい未来を実現するために、最小限のカーボンフットプリントで費用対効果の高いリチウムイオン蓄電池を使用するという当社のお客様の取り組みに拍手を送ります。今後も、当社が全米でサービスを提供するお客様と地域社会に向けて、柔軟で信頼性の高いクリーンエネルギー・ソリューションを引き続き提供できることを嬉しく思います」

 

リカレント社について(カナディアン・ソーラー子会社) 

リカレント社(Recurrent Energy)は、競争力のあるクリーンな電力を大口電力顧客に提供する大規模太陽光発電および蓄電プロジェクトの大手開発事業者です。米国に拠点を置くリカレント社は、当社の完全子会社であり、当社の米国プロジェクト開発部門として機能しています。リカレント社は、米国において約5GWの太陽光発電および蓄電プロジェクトを開発中です。同社に関する詳細はwww.recurrentenergy.comをご参照ください。

 

サザンパワー社について 

サザンカンパニー社の子会社であるサザンパワー社は、自治体、電力協同組合、投資家所有の電力事業者、  その他のエネルギー顧客の電力ニーズを満たす米国の大手卸電力供給事業者です。サザンパワー社とその  子会社(一部は提携企業との共同保有)は、米国14州(アラバマ州、カリフォルニア州、デラウェア州、ジョージア州、カンザス州、メイン州、ネバダ州、ニューメキシコ州、ノースカロライナ州、オクラホマ州、サウスダコタ州、テキサス州、ワシントン州、ウェストバージニア州)において、合計12,498MW以上の発電容量を持つ54の稼働中または開発中の発電所を所有・運営しています。

 

ゴールドマン・サックス・リニューアブル・パワーLLC社について

ゴールドマン・サックス・リニューアブル・パワーLLC社(GSRP)は、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント社(GSAM)のリニューアブル・パワー・グループが管理する非公開企業です。GSRPは、米国の27州・800件以上の太陽光発電プロジェクトのスポンサーであり、合計2.3GW以上のクリーンな再生可能エネルギー発電容量を保有しています。GSAMのリニューアブル・パワー・グループは、取引の選択および獲得、財務分析、電力市場、有形資産の分析・運用を網羅する、業界に関する先進的な専門知識を持つ投資専門家で構成されています。チームは、再生可能エネルギー資産のO&Mについて長期保有のアプローチを取り、ゴールドマン・サックスの広範なネットワーク、主要な制度インフラ、業界に関する社内の知識と経験を活用しています。リニューアブル・パワー・グループは、2020年12月31日現在、世界で約2.0兆ドルの資産を監督している世界的な大手資産運用会社であるGSAMの一部です。

 

AIPマネジメント社について 

AIPマネジメント社は、欧州と米国のエネルギーおよびインフラ資産への投資に特化したデンマークの投資会社です。これまでに、欧州の洋上風力発電所6基、スウェーデンと米国の陸上風力発電所3基、カリフォルニア州とテキサス州の大規模太陽光発電所4基をはじめとして、グリーン転換に貢献する資産を中心に40億ユーロ以上を投資してきました。既存の投資は、220万世帯の消費電力に相当する持続可能なエネルギーを提供し、年間300万トン以上の二酸化炭素排出量を削減しています。

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