カナディアン・ソーラー・プロジェクト株式会社

ニュースリリース

2023年6月8日news

2023年第1四半期の業績発表

 Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州、CEO:ショーン・クー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、2023年5月18日(火)に、2023年第1四半期(2023年1月1日~3月31日)の業績を発表しました。

2023年第1四半期のハイライト

  • モジュール出荷量は前年同期比66%増の6.1GWで、目標レンジ(5.9~6.2GW)を達成。
  • 売上高は前年同期比36%増の17億ドルで、目標レンジ(16億~18億ドル)を達成。
  • 売上総利益率は18.7%で目標レンジ(18~20%)を達成した。
  • カナディアン・ソーラーに帰属する純利益は8,400万ドル、希薄化後1株あたりの純利益は1.19ドル。
  • 2023年3月31日時点の太陽光発電プロジェクト開発パイプラインは25GWp、蓄電池プロジェクト開発パイプラインは47GWh(リカレント社(Recurrent Energy)(旧グローバル・エネルギー部門))。
  • 子会社のCSIソーラー株式会社(「CSIソーラー」)のカーブアウトIPO(一部の事業を本体から切り出し、これを新規株式公開(IPO)すること)は軌道に乗っており、2023年第2四半期に完了予定。

2023年第1四半期の業績

 2023年第1四半期に売上高として計上されたモジュール総出荷量は、前年同期比66%増の6.1GWでした。 この出荷量には、自社の大規模太陽光発電プロジェクト向けに出荷した90MWを含みます。

 2023年第1四半期の売上高は、前年同期比36%増、前四半期比14%減の17億ドルでした。前四半期比で売上高が減少した要因は、予想されていたモジュール平均販売価格の低下、季節性によるモジュール出荷量の減少と、プロジェクト販売の減少です。前年同期比で売上高が増加した主な要因はモジュール出荷量の大幅増です。この一部はモジュール平均販売価格の低下、大規模蓄電池ソリューションの売上高の減少と、プロジェクトのタイミングを理由とするプロジェクト販売による売上高の減少と相殺されました。

 2023年第1四半期の売上総利益は、前年同期比76%増、前四半期比9%減の3.18億ドルでした。売上総利益率は18.7%(2022年第4四半期:17.7%)で、目標レンジ(18~20%)の範囲内でした。売上総利益率改善の主な要因は製造コストの低下で、この一部はモジュール平均販売価格の低下と相殺されました。

 2023年第1四半期の営業費用は総額1.72億ドルでした(2022年第4四半期:2.13億ドル、前年同期:1.65億ドル)。前四半期比で営業費用が減少した主な要因は、物流コストのさらなる低下です。一方、前年同期比で営業費用が増加した主な要因は、太陽電池モジュール出荷量の大幅増に伴う、物流コスト全体の増加で、この一部はユニットあたりの平均物流コストの低下と相殺されました。

 2023年第1四半期の減価償却費は6,800万ドルでした(2022年第4四半期:5,000万ドル、前年同期:6,600万ドル)。前年四半期比で減価償却費が増加した主な要因は、予想されていた需要増に対応するために以前から計画されていた生産能力の拡張です。

 2023年第1四半期の支払利息は1,200万ドルでした(2022年第4四半期:1,100万ドル、前年同期:1,100万ドル)。

 2023年第1四半期の為替差損およびデリバティブ評価損は1,300万ドルでした(2022年第4四半期:1,500万ドルの為替差損、前年同期:300万ドルの為替差益)。為替差損およびデリバティブ評価損となった主な要因はドル安です。

 2023年第1四半期のカナディアン・ソーラーに帰属する純利益は8,400万ドル、希薄化後1株あたり利益は1.19ドルでした(2022年第4四半期:純利益7,800万ドル、希薄化後1株あたり利益1.11ドル、前年同期:純利益900万ドル、希薄化後1株あたり利益0.14ドル)。

 2023年第1四半期に営業活動を通じて獲得したキャッシュは4,700万ドルでした(2022年第4四半期:3.97億ドル)。前四半期比で営業活動によるキャッシュフローが減少した主な要因は、売上高増加を見込んで準備した棚卸資産の増加です。

 2023年3月31日時点の負債総額は30億ドル(2023年12月31日時点:26億ドル)でした。これには、リカレント社関連の負債が含まれています(2023年3月31日時点:8.31億ドル、2022年12月31日時点:6.84億ドル)。太陽光発電システムおよびプロジェクト資産のファイナンスに用いるノンリコースローン(非遡及型融資)は、2022年12月31日時点の3.65億ドルから2023年3月31日時点で4.1億ドルに増加しました。

 2023年3月31日時点のプロジェクト資産総額は8.64億ドル(2022年12月31日時点:8.24億ドル)でした。「プロジェクト資産」はリカレント社のビジネスモデルの一環で、売却するために開発・建設するプロジェクトです。

 2023年3月31日時点の太陽光発電システムの正味価値は4.72億ドル(2022年12月31日時点:3.65億ドル)でした。「太陽光発電システム」は、当社の貸借対照表上、発電所を保有対象として開発・建設するプロジェクトです。

企業構造

 当社には、リカレント社(旧グローバル・エネルギー)とCSIソーラー、2つの事業部門があります。それぞれの機能は以下の通りです。

  • リカレント社(旧グローバル・エネルギー)は、14年の実績を持つ世界最大級のクリーンエネルギープロジェクト開発プラットフォームであり、これまでに9GWp近くの太陽光発電プロジェクトと3GWhの蓄電池プロジェクトを提供してきました。垂直統合されており、グリーンフィールド・プロジェクトの計画、開発、資金調達、実行から運用・保守(O&M)、資産管理まで、豊富な専門知識を持っています。
  • CSIソーラーは、太陽電池モジュールおよび蓄電池の製造と、トータルシステムソリューション(インバータ、太陽光発電システム・キット、EPC(設計・調達・建設)サービスを含む)の提供を統括しています。CSIソーラーの蓄電池事業には、大規模ターンキー蓄電池システム・ソリューションと、小規模ながら成長している住宅用蓄電池事業が含まれます。これらの蓄電池システム・ソリューションは、将来的な蓄電池容量の増設を含む長期的なサービス契約とともに提供されます。

リカレント社(旧グローバル・エネルギー)

 リカレント社は、世界最大級かつ最も地理的に多様な大規模太陽光発電プロジェクトおよび蓄電池搭載プロジェクトの開発プラットフォームであり、14年間にわたって六大陸で9GWp近くの太陽光発電所と3GWhの蓄電池プロジェクトを計画、開発、資金調達、建設した実績があります。2023年3月31日時点で、合計約25GWpの太陽光発電プロジェクト開発パイプラインと47GWh以上の蓄電池プロジェクト開発パイプラインを保有する、業界トップレベルの企業です。

 リカレント社のビジネスモデルは、既報の通り、これまでは開発から販売までが中心でしたが、現在は、電力販売、O&M、資産運用収入などの経常利益を通じて生み出される収益を増やすために、より大きな資産価値を生み出し、特定の市場でプロジェクトの所有権を保持・拡大するための戦略を調整しています。

 リカレント社のビジネスモデルは主要3分野(下記)から構成されることになります。

  • 運用ポートフォリオ:安定した通貨で成長市場において安定した多様なキャッシュフローを推進します。
  • プロジェクト売却(資産の再投資):世界のその他の地域において、プロジェクト売却から得られる資産売却益として現金効率の高い資金を受けた成長モデルを推進することで、運用資産を成長させるための資金を確保します。
  • 電力サービス:長期O&M契約を通じた電力サービス(現在、契約締結済みのプロジェクト6GW)

 リカレント社は、貴重な太陽光発電資産を長期的に保有するために、引き続き成長戦略を調整・評価しています。

太陽光発電プロジェクト開発パイプライン

 リカレント社の太陽光発電プロジェクト開発パイプラインは、2023年3月31日時点で、建設中が1.7GWp、バックログが5.2GWp、初期~中期段階のパイプラインが17.7GWpで、合計24.6GWpでした。プロジェクト・パイプラインの分類は以下の通りです。

  • バックログ・プロジェクト:バックログ・プロジェクトは、投資リスク期間(状況の急変が起こる可能性がある期間)を過ぎた、今後1~4年間に着工予定の後期段階のプロジェクトです。プロジェクトの投資リスク期日はプロジェクトが建設される国によって異なりますが、プロジェクトが高リスクの開発段階を終えた日と定義されています。通常は、プロジェクトが必要な環境・規制上のすべての許認可を取得済みで、接続契約の締結、FITの確保、電力販売契約(PPA)の締結が完了した後の時点となります。バックログ・プロジェクトの大部分は契約済み(PPAまたはFITの契約を締結済み)で、残りはPPAを締結する可能性がかなり高い状況にあります。
  • 中期段階のパイプライン・プロジェクト:接続契約を締結済み、あるいは締結する可能性が90%超の中期段階のプロジェクトです。
  • 初期段階のパイプライン・プロジェクト:リカレント社が管理する、接続契約の締結手続き中の初期段階のプロジェクトです。

 下表は、2023年3月31日時点のリカレント社の太陽光発電プロジェクト開発のすべてのパイプラインを示しています。

プロジェクト・パイプラインの合計(2023年3月31日時点)(MWp)※
地域 建設中 バックログ 中期段階の
パイプライン
初期段階の
パイプライン
合計
北米 422 1,977 4,656 7,055
中南米 1,400※※ 2,397※※ 887 407 5,091
欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域 89 1,236 3,194 3,267 7,786
日本 4 141 12 46 203
中国 250 971※※ 1,325 2,546
アジア太平洋地域(日本と中国を除く) 3 1,001 887 1,891
合計 1,743 5,170 7,071 10,588 24,572

※すべての数字は正味MWp。

※※建設中のプロジェクト672MWpおよび第三者所有または第三者に販売済みのバックログ・プロジェクト332MWpを含む。

蓄電池プロジェクト開発パイプライン

 リカレント社の蓄電池プロジェクト開発パイプラインは、2023年3月31日時点で、建設中が0.3GWh、バックログが1.7GWh、初期~中期段階のパイプラインが45.4GWhで、合計47.4GWhでした。

 下表は2023年3月31日時点のリカレント社の蓄電池プロジェクト開発のすべてのパイプラインを示しています。

蓄電池プロジェクト開発パイプライン(2023年3月31日時点)(MWh)
地域 建設中 バックログ 中期段階の
パイプライン
初期段階の
パイプライン
合計
北米 3,898 15,242 19,140
中南米 1,100 2,040 970 4,110
欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域 110 4,038 10,081 14,229
日本 19 19
中国 300 7,500 7,800
アジア太平洋地域(日本と中国を除く) 20 458 200 1,440 2,118
合計 320 1,668 10,176 35,252 47,416

稼働中の太陽光発電所および蓄電池プロジェクト

 2023年3月31日時点のリカレント社の稼働中の太陽光発電所は合計609MWpで、リカレント社への正味再販額の総額は推定約7億ドルでした。推定再販額は、リカレント社が現在交渉中の販売価格、あるいは同等の資産の売上高に基づいて算出されています。

稼働中の太陽光発電所(MWp)※
中南米 日本 中国 アジア太平洋地域(日本と中国を除く) 合計
335 176 86 12 609

※すべての数値は、リカレント社保有分の正味MWp。総容量は1,063MWp(第三者に販売済み分を含む)。

 2023年3月31日時点のリカレント社の稼働中の蓄電池プロジェクトは合計280MWhです。これは、カリフォルニア州の1,400MWhの独立型蓄電池プロジェクトであるクリムゾン・プロジェクトの当社保有分(20%)です。

業績

 下表は、各期間におけるリカレント社の事業に関する未監査の業績概要を示しています。

リカレント社の業績(単位:1,000ドル、%がついている数値を除く)
  四半期
  2023
第1四半期
2022
第4四半期
2022
第1四半期
売上高 20,052 73,650 92,966
売上原価 12,843 57,686 75,130
売上総利益 7,209 15,964 17,836
営業費用 22,414 17,315 18,847
営業損失※ (15,205) (1,351) (1,011)
売上総利益率 36.0 % 21.7 % 19.2 %
営業利益率 -75.8 % -1.8 % -1.1 %

※一部のサービスが当社の2つの事業部門によって共有されているため、営業損失は経営陣による配分・推定値を反映しています。

CSIソーラー部門 

太陽電池モジュール

 CSIソーラーは、2023年第1四半期に6.1GWの太陽電池モジュールを70カ国以上に出荷しました。2023年第1四半期の出荷量の上位5カ国は、中国、ブラジル、米国、スペイン、ドイツでした。

 下表は、CSIソーラーの2024年の太陽電池関連の生産能力拡張目標を示しています。

太陽電池生産能力(GW/年)
  20233 実績 20236 計画 202312 計画 20243 計画
インゴット 20.4 20.4 20.4 50.4
ウエハー 21.0 21.0 35.0 50.0
セル 21.0 26.0 50.0 60.0
モジュール 36.2 36.7 50.0 75.0

※各時点における年間生産能力。生産能力拡張計画は、市況および資本配分計画に応じて予告なく変更する可能性があります。

蓄電池ソリューション

 CSIソーラーでは、蓄電池ソリューション・チームであるCSI Energy Storageが、幅広い用途向けのバンカブル(融資適格)でエンドツーエンド、ターンキーの大規模蓄電池システム・ソリューションを含む、競争力のあるターンキーの大規模統合蓄電池ソリューションをお客様に提供しています。システム性能の高さに加え、将来的な蓄電池容量の増設を含む長期サービス契約も提供され、長期的に安定した収入をもたらします。

 2023年3月31日時点で、CSI Energy Storageのターンキープロジェクトのパイプライン総容量は22.8GWhでした。これには契約済プロジェクトと建設中のプロジェクト、および交渉プロセスのさまざまな段階にあるプロジェクトが含まれます。CSI Energy Storageはまた、同社が提供した、複数年の長期サービス契約を締結済みで経常収益を生み出す合計2.3GWhの稼働済みの蓄電池プロジェクトの管理も行っていました。

 契約済のターンキー・パイプラインの総額は約13億ドルでした。これはお客様との契約上の義務であり、複数年にわたって相当額の収益の可視性を提供します。

 下表は、CSI Energy Storageの蓄電池生産能力拡張目標を示しています。

蓄電池生産能力(GWh/2023年3月 実績2023年12月 計画
SolBank2.510.0

※各時点における年間生産能力。生産能力拡張計画は、市況および資本配分計画に応じて予告なく変更する可能性があります。

業績

 下表は、各期間におけるCSIソーラー部門の事業に関する未監査の業績概要を示しています。

CSIソーラー部門の業績(単位:1,000ドル、%がついている数値を除く)
  四半期
  2023
第1四半期
2022
第4四半期
2022
第1四半期
売上高 1,709,730 1,976,045 1,209,994
売上原価 1,394,121 1,631,417 1,034,165
売上総利益 315,609 344,628 175,829
営業費用 146,151 192,099 143,931
営業利益 169,458 152,529 31,898
売上総利益率 18.5 % 17.4 % 14.5 %
営業利益率 9.9 % 7.7 % 2.6 %

※第三者顧客およびリカレント社への販売の効果を含みます。会社間取引の消去に関する情報は、当社英文プレスリリースの財務諸表をご参照ください。一部のサービスが当社の2つの事業部門によって共有されているため、営業利益は、経営陣による配分・推定値を反映しています。

 下表は、CSIソーラーの売上高の地域別分布を示しています。

CSIソーラーの売上高の地域別分布(単位:100万ドル、%がついている数値を除く)
  2023年
第1四半期
売上高における
比率(%)
2022年
第4四半期
売上高における
比率(%)
2022年
第1四半期
売上高における
比率(%)
アジア 555 33 846 45 473 41
米州 632 38 635 33 453 39
欧州およびその他 494 29 417 22 231 20
合計 1,681 100 1,898 100 1,157 100

※CSIソーラーからリカレント社への売上を除く。

業績見通し

 当社の業績見通しは、市況、受注量、生産能力、投入資材価格、為替変動、プロジェクト販売の予定時期、世界の経済情勢などの要因を考慮した、経営陣の最新の見解および予測に基づいています。お客様の需要、プロジェクトの建設・販売スケジュール、製品の販売価格・コスト、サプライチェーンの制約や地政学的な紛争などに関する見通しは不確実な要素を含んでいます。経営陣の見解および予測は、予告なく変更される可能性があります。

 2023年第2四半期の総売上高は24億~26億ドルの見込みです。売上総利益率は19~21%と予想しています。CSI Solarの売上高として計上しているモジュール総出荷量は8.1~8.4GW(このうち約60MWが自社プロジェクトへの出荷量)の見込みです。

 2023年通期については、CSI Solarのモジュール総出荷量の見通しを従来見通しと同じ30~35GWで維持しました。蓄電池総出荷量の見通しは1.8~2.0GWhで、2023年のOEMから自社製造製品への移行を反映しています。総売上高は、従来見通し(85億~95億ドル)を引き上げ、90億~95億ドルと見込んでいます。

 カナディアン・ソーラー会長兼CEOのショーン・クー博士は、次のようにコメントしています。「第2四半期は、太陽電池モジュールの出荷量とプロジェクト販売が共に増加する見通しで、大幅な増収増益を見込んでいます。CSIソーラー部門では、平均販売価格の段階的な低下によって部分的に相殺されたとはいえ、コストが低下し続けている一方で、販売量の伸びは回復しています。リカレント社では、第2四半期中に大規模プロジェクトの売却が完了予定で、大幅な増益となる見込みです。全体として、当社は引き続き市場のリーダーシップの地位を活用し、2023年以降、太陽電池と蓄電池の両事業で大きく成長すると予想しています」

最近の動向

リカレント社(旧グローバル・エネルギー)

 2023年5月15日、当社は完全子会社であるリカレント社(Recurrent Energy)が、EMD Electronics社、Biogen社、Wayfair社、Autodesk社、および大手ヘルスケア関連企業1社、合わせて5社と、リカレント社が開発しているリバティソーラー・プロジェクトの発電容量の100%について、アグリゲーション型の仮想電力購入契約(VPPA)を締結したことを発表しました。リバティソーラー・プロジェクトは発電容量100MWacの太陽光発電プロジェクトで、テキサス州ヒューストンから約50マイル(80km)離れたテキサス州リバティ郡において開発中で、2024年に運転開始予定です。

 2023年4月10日、当社は、完全子会社であるグローバル・エネルギーのブランドをリカレント社(Recurrent Energy)のブランドに変更(リブランド)したことを発表しました。リカレント社は、これまで北米における当社の大規模太陽光発電プロジェクトおよび蓄電池プロジェクトの開発事業者でしたが、今後は当社の世界全体のすべての開発・サービス事業を統括することになります。

CSIソーラー

 2023年5月17日、当社は、過半数株式を保有する子会社であるCSIソーラー株式会社(「CSIソーラー」)の一部であるCSI Energy Storageが、米テキサス州のAypa Power社プロジェクトに363MWhの蓄電池製品を提供することを発表しました。このプロジェクトは、2024年第2四半期までに商業運転を開始する予定です。

 2023年4月11日、当社は、過半数株式を保有する子会社であるCSIソーラーの生産能力拡張計画を発表しました。CSIソーラーは、2023年末までに生産能力をインゴット20.4GW/年、ウエハー35GW/年、セル50GW/年、モジュール50GW/年にそれぞれ拡張し、2024年第1四半期末までに、インゴット50.4GW/年、ウエハー50GW/年、セル60GW/年、モジュール75GW/年とする予定です。

財務データ

 下表は、CSIソーラーおよびリカレント社の事業に関する未監査の財務データ概要を示しています。

財務データ概要:CSIソーラーおよびリカレント社
2023年第1四半期(単位:1,000ドル、%がついている数値を除く)
  CSIソーラー リカレント社 配賦不能費用控除・セグメント間取引消去(1) 合計
売上高 1,709,730 20,052 (28,501) 1,701,281
売上原価 1,394,121 12,843 (23,684) 1,383,280
売上総利益 315,609 7,209 (4,817) 318,001
売上総利益率 18.5 % 36.0 % 18.7 %
営業利益(損失)2 169,458 (15,205) (8,649) 145,604
財務データ概要:CSIソーラーおよびリカレント社
2022年第1四半期(単位:1,000ドル、%がついている数値を除く)
  CSIソーラー リカレント社 配賦不能費用控除・セグメント間取引消去(1) 合計
売上高 1,209,994 92,966 (52,611) 1,250,349
売上原価 1,034,165 75,130 (39,837) 1,069,458
売上総利益 175,829 17,836 (12,774) 180,891
売上総利益率 14.5 % 19.2 % 14.5 %
営業利益(損失)(2) 31,898 (1,011) (15,372) 15,515

(1)セグメント間取引消去および経営陣による事業部門業績評価で考慮されていない配賦不能費用を含みます。

(2)一部のサービスが当社の2つの事業部門によって共有されているため、営業利益(損失)は、経営陣による配分・推定値を反映しています。

財務データ概要:CSIソーラーおよびリカレント社(単位:1,000ドル)
  2023
第1四半期
2022
第4四半期
2022
第1四半期
CSIソーラー売上高      
太陽電池モジュール 1,454,876 1,642,144 963,045
太陽光発電システム・キット 133,587 157,845 90,456
大規模蓄電池 9,815 48,992 82,500
住宅用蓄電池 4,995 686
EPC 49,023 20,933 5,323
その他 28,933 27,346 16,059
小計 1,681,229 1,897,946 1,157,383
リカレント社売上高      
太陽光発電プロジェクトおよび蓄電池プロジェクト 4,621 58,504 78,392
O&Mおよびアセットマネジメント・サービス 8,687 8,087 7,948
その他(電力販売を含む) 6,744 7,059 6,626
小計 20,052 73,650 92,966
売上高合計 1,701,281 1,971,596 1,250,349
Canadian Solar Inc.
未監査連結損益計算書(要約)
(単位:1,000ドル。株式および一株あたりのデータを除く)
  四半期
  2023年 2022年 2022年
  第1四半期 第4四半期 第1四半期
       
売上高 $ 1,701,281 $ 1,971,596 $ 1,250,349
売上原価 1,383,280 1,622,967 1,069,458
売上総利益 318,001 348,629 180,891
       
 営業費用      
 販管費 88,371 126,313 108,845
 一般管理費 78,648 89,207 62,810
 研究開発費 17,307 20,607 13,280
 その他営業利益 (11,929) (23,260) (19,559)
営業費用合計 172,397 212,867 165,376
営業利益 145,604 135,762 15,515

※本文は、2023年5月18日(木)に発表されたカナディアン・ソーラーの2023年第1四半期の業績発表プレスリリースの一部を和訳したものです。原文英文は、こちらをご覧ください。

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