134MW太陽光発電プロジェクト向けに1.2億ドルのプロジェクトファイナンスと8,000万ドルのタックス・エクイティを完了

　Canadian Solar Inc.（本社：カナダ・オンタリオ州、CEO：ショーン・クー、NASDAQ：CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」）の子会社でグローバルにプロジェクト開発を行い太陽光発電・蓄電池プロジェクト資産を保有するリカレント社（Recurrent Energy）は、2023年9月19日、134MW（100MWac）のリバティソーラー・プロジェクトのプロジェクトファイナンスを完了したことを発表しました。このプロジェクトは現在、米・テキサス州ヒューストンの北東約50マイル（80km）に位置するリバティ郡に建設中で、2024年に運転を開始する予定です。

　Rabobankがコーディネーティング・リードアレンジャーおよびジョイント・リードアレンジャーを、Nord/LBとU.S. Bankがジョイント・リードアレンジャーを務めました。Rabobank、Nord/LBとU.S. Bankは、計1.2億ドルとなる建設ローン、信用状、タームローンを提供します。U.S. Bankの子会社であるU.S. Bancorp Impact Financeは、総額8,000万ドルのタックス・エクイティを提供します。

　Rabobankエグゼクティブ・ディレクターのポール・デ・ワード氏は、次のようにコメントしています。「業界大手の開発事業者であるリカレント社との新たなプロジェクトファイナンスを完了し、米国をはじめ世界中でリカレント社の継続的な成長をお手伝いできることを誇りに思います。リカレント社は10年近くにわたって当行の大切なお客様です。リバティ・プロジェクトは、リカレント社と当社とのパートナーシップの代表例であるとともに、リカレント社の再生可能エネルギー目標達成に向けた当行の支援の代表例であり、世界のエネルギー転換に向けた当行の取り組みと完全に一致するものです」

　U.S. Bancorp Impact Financeの環境金融事業開発担当バイスプレジデントであるエリック・バー氏は、次のようにコメントしています。「テキサス州のクリーンエネルギー・インフラを拡大しながら、リカレント社との長年の関係を深めることを大変嬉しく思っています。リカレント社とのパートナーシップは、全米の地域社会にとってより持続可能な未来を創造するという当行の取り組みにおいて重要です」

　リカレント社は2023年5月に、アグリゲーション型の仮想電力購入契約（VPPA）を通じて、リバティソーラー・プロジェクトの発電容量全量について電力購入契約（PPA）を確保したことを発表しました。リバティソーラー・プロジェクトにより、建設地であるリバティ郡の大部分を含むMISO（「Midcontinent Independent System Operator（北米大陸中央地域独立系統運用者）」）の管轄地域における太陽光発電の導入量が拡大します。現在、MISOの電源ミックスに占める太陽光発電の比率はわずか1%です。

　リカレント社のCEOであるイスマエル・ゲレロは、次のようにコメントしています。「リバティソーラー・プロジェクトは、当社が今年の夏に北米でプロジェクトファイナンスを完了させた2件目のプロジェクトであり、一部の市場でプロジェクトの所有権を拡大するという当社の戦略に沿ったものです。さらに、リバティ・ソーラーは、太陽光発電の成長市場であるMISOの管轄地域における強力なプロジェクトです。当社は、Rabobank、Nord/LB、U.S. Bancorp Impact Financeとの長年にわたる関係を大切にしており、今回のプロジェクトで再びこのマイルストーンを共に達成できることに感謝しています」

　今回の取引について、リカレント社にアドバイザリ・サービスを提供したのはCohnReznick CapitalとLatham & Watkinsです。融資機関の代理人はMilbank LLP、U.S. Bancorp Impact Financeの代理人はFoley & Lardnerです。

リカレント社について
リカレント社（Recurrent Energy）は、世界最大級かつ最も地理的に多様な大規模太陽光プロジェクトおよび蓄電池プロジェクトの開発・所有・運用プラットフォームの1つです。エネルギー専門家チームを擁し、業界をリードするリカレント社は当社の完全子会社であり、当社のグローバルな開発・電力サービス事業部門として機能しています。リカレント社に関する詳細は、http://www.recurrentenergy.com をご参照ください。

U.S. Bancorp Impact Financeについて
U.S. Bancorp Impact FinanceはU.S. Bankの子会社で、地域社会と環境に好影響をもたらす金融ソリューションを提供する業界大手です。35年間にわたり、税額控除投資とシンジケートローン組成、融資、その他の金融ソリューションを通じて、手頃な価格の住宅の創出、サービスの行き届いていない地域社会での経済活動の促進、歴史的建造物の修復、再生可能エネルギー源の開発、全米のコミュニティ開発金融機関（CDFI）の強化に尽力しています。2023年6月30日現在、税額控除エクイティ投資433億ドル、手頃な価格の住宅、環境・再生可能エネルギープロジェクト、CDFI、およびその他の地域社会開発仲介業者への現在の融資コミットメント55億ドルを保有しています。また、全米の地域社会での社会・環境プロジェクトを支援するために、連邦税のタックス・エクイティ162億ドルを調達しました。詳細はusbank.com/impactfinance をご参照ください。

※MISO SouTH：米・テキサス州南部のMISO（「Midcontinent Independent System Operator（北米大陸中央地域独立系統運用者）」）の管轄地域