ニュースリリース
2026年6月2日
Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州キッチェナー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、2026年第1四半期(2026年1月1日~3月31日)の業績を発表しました。
2026年第1四半期のハイライト
2026年第1四半期の業績
2026年第1四半期に売上高として計上された太陽電池モジュール総出荷量は、前四半期比42%減、前年同期比64%減の2.5GWでした。
2026年第1四半期に売上高として計上された蓄電池エネルギー貯蔵システム(BESS)の総出荷量は、前四半期比5%増、前年同期比142%増の2.1GWhでした。
2026年第1四半期の売上高は、前四半期比11%減、前年同期比10%減の11億ドルでした。売上高が減少した主な要因は太陽電池モジュールの売上高の減少で、この一部はBESSの売上高の増加と相殺されました。
売上総利益は、2.71億ドル(関税還付益9,300万ドルを含む)で、2025年第4四半期の1.24億ドル、前年同期の1.4億ドルから増加しました。売上総利益率は25.1%で、2025年第4四半期の10.2%、前年同期の11.7%を上回りました。前四半期比および前年同期比で売上総利益率が上昇した主な要因は、米国の国際緊急経済権限法(IEEPA)に基づく関税の還付益が計上されたことです。
営業費用は1.98億ドルでした(2025年第4四半期:1.88億ドル、前年同期:1.95億ドルから増加)。営業費用増加の要因は、物流コストの低下があったものの、前四半期に計上された一時的利益の剥落によって相殺されたためです。営業費用は、売上高の18.4%を占めました(2025年第4四半期:15.5%、前年同期:16.3%)。
2026年第1四半期の米国一般会計原則(GAAP)に基づくカナディアン・ソーラーに帰属する純損失は3,200万ドル、1株あたり損失は0.71ドルでした(2025年第4四半期:純損失8,600万ドル、1株あたり損失1.66ドル。前年同期:純損失3,400万ドル、1株あたり損失0.69ドル)。希薄化後1株当たり純利益(損失)には、該当する場合、転換社債の希薄化効果およびリカレント社の償還可能優先株式の配当が含まれています。
2026年第1四半期に営業活動を通じて流出したキャッシュは2.09億ドルでした。これは運転資本の変動、特に棚卸資産の増加によるものです(2025年第4四半期:営業活動を通じて流出したキャッシュ:6,500万ドル、前年同期:営業活動を通じて流出したキャッシュ2.64億ドル)。
2026年3月31日時点の負債総額(融資負債を含む)は68億ドル(リカレント社:38億ドル、製造部門:26億ドル、転換社債:4億ドル)で、2025年12月31日時点の65億ドルから増加しました。負債総額が増加した主な要因は、転換社債の発行です。なお、2026年3月31日時点におけるリカレント社のノンリコースローン総額は23億ドルでした。
事業部門
2025年12月1日、カナディアン・ソーラー(「当社」)は、米国事業の直接的な管理監督を再開するための戦略的イニチアチブを発表しました。当社は、過半数出資の子会社であるCSI Solar Co., Ltd.(「CSI Solar」)とともに新たな合弁会社、CS PowerTech Inc.(「CS PowerTech」)を設立し、75.1%の議決権を保有しています。CS PowerTechは、米国を拠点として太陽電池モジュール、太陽電池セル、および先進的な蓄電システムの製造・販売を行います。この戦略的イニシアティブの完了後、当社の事業は以下の2つの事業部門に再編されています。
製造部門
太陽電池モジュールおよび太陽光発電システム・キット
当社は、2026年第1四半期に2.5GWの太陽電池モジュールおよび太陽光発電システム・キットを60以上の国・地域に出荷しました。
当社は、量的拡大を重視した成長から高付加価値の創出への転換を図ります。これに伴い、今後は世界全体の総生産能力を情報開示するのではなく、戦略市場に関する情報開示に焦点を当てる方針です。
米国では、テキサス州メスキートにおいて5GWp/年の太陽電池モジュール工場を運営しており、2026年下期までに名目生産能力を10GWp/年へ拡張する予定です。
また、主力工場であるインディアナ州ジェファーソンビルの最先端のヘテロ接合(HJT)太陽電池セル工場の整備も引き続き進めています。お客様からの旺盛な需要を受けて、生産能力を5GWp/年超へ拡張中で、2026年内に追加の生産ラインの設置および立ち上げを進めます。
e-STORAGE:蓄電池ソリューション
2026年5月8日時点で、長期サービス契約を含むe-STORAGEの契約済みバックログは35億ドルでした。これらの受注契約は、お客様による購入確約に基づくものであり、複数年にわたる収益見通しの向上に寄与します。
リカレント社
リカレント社は、2026年3月31日時点で世界に合計約24GWpの太陽光発電プロジェクト開発パイプラインと81GWhの蓄電池プロジェクト開発パイプラインを保有していました。
リカレント社のビジネスモデルは主要3分野(下記)から構成されています。
太陽光発電プロジェクト開発パイプライン
当社の太陽光発電プロジェクト開発パイプラインは、2026年3月31日時点で、建設中が1.8GWp、バックログが2.6GWp、初期~中期開発段階のプロジェクトが19.3GWpで、合計23.7GWpでした。プロジェクト・パイプラインの分類は次の通りです。
当社のプロジェクト開発パイプラインの規模は、発電容量と蓄電池容量の拡大の可能性、および将来の収益成長の可能性を示す重要な指標ですが、パイプライン・プロジェクトの開発は本質的に不確実です。パイプライン・プロジェクトが適時に完了しなかった場合、期待した効果が期待された範囲で実現できず、当社の事業、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。さらに、当社の将来の業績および決算に関するガイダンス(目標レンジ)および予測は、パイプラインにある一部の太陽光発電プロジェクトおよび蓄電池プロジェクトの完成を前提としています。実行可能なパイプラインを実行できない場合、ガイダンス(目標レンジ)を下回る可能性があり、普通株式の市場価格、事業、業績や財務状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
下表は、2026年3月31日時点の当社の太陽光発電プロジェクト開発のすべてのパイプラインを示しています。
| 太陽光発電プロジェクト開発パイプライン(2026年3月31日時点)(MWp※) | |||||
| 地域 | 建設中 | バックログ | 中期開発段階 | 初期開発段階 | 合計 |
| 北米 | 606 | 226 | 427 | 4,573 | 5,832 |
| 欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域 | 674 | 1,418※※ | 1,134 | 4,111 | 7,337 |
| 中南米 | – | 374 | 352 | 6,256 | 6,982 |
| アジア太平洋地域 | 492 | 616※※ | 572 | 1,887 | 3,567 |
| 合計 | 1,772 | 2,634 | 2,485 | 16,827 | 23,718 |
※すべての数字は正味MWp。
※※第三者所有または第三者に売却済みのバックログ・プロジェクト443MWpを含む。
蓄電池プロジェクト開発パイプライン
当社の蓄電池プロジェクト開発パイプラインは、2026年3月31日時点で、建設中およびバックログが5.0GWh、初期~中期開発段階のプロジェクトが75.6GWhで、合計80.6GWhでした。
下表は、2026年3月31日時点の当社の蓄電池プロジェクト開発のすべてのパイプラインを示しています。
| 蓄電池プロジェクト開発パイプライン(2026年3月31日時点)(MWh)※ | |||||
| 地域 | 建設中 | バックログ | 中期段階の パイプライン | 初期段階の パイプライン | 合計 |
| 北米 | 600 | 200 | 600 | 21,640 | 23,040 |
| 欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域 | – | 1,350※※ | 3,925 | 30,322 | 35,597 |
| 中南米 | – | – | 1,320 | 5,005 | 6,325 |
| アジア太平洋地域 | 1,200 | 1,620 | 3,281 | 9,580 | 15,681 |
| 合計 | 1,800 | 3,170 | 9,126 | 66,547 | 80,643 |
※すべての数字は正味MWh。
※※第三者所有のバックログ・プロジェクト600MWhを含む。
業績見通し
当社の業績見通しは、市況、受注量、生産能力、投入資材価格、為替変動、プロジェクト売却の予定時期、世界の経済情勢などの要因を考慮した、経営陣の最新の見解および予測に基づいています。お客様の需要、プロジェクトの建設・売却スケジュール、製品の販売価格・コスト、サプライチェーンの制約や地政学的な紛争などに関する見通しは不確実な要素を含んでいます。経営陣の見解および予測は、予告なく変更される可能性があります。
2026年第2四半期の総売上高は10億~12億ドルの見込みです。売上総利益率は13~15%と予想しています。売上高として計上されるモジュール総出荷量は3.1~3.3GWの見込みです。2026年第2四半期の蓄電池総出荷量は2.8~3.2GWhの見込みです(現在進行中の自社プロジェクトおよび外部プロジェクト向けの約400MWhを含む)。
当社は2026年に、米国市場向けの出荷量について、太陽電池モジュール6.5~7.0GWおよび蓄電池ソリューション4.5~5.5GWhとする従来の見通しを維持しています。
最近の動向
カナディアン・ソーラー
2026年4月17日、カナディアン・ソーラーは、米国特許商標庁(USPTO)特許審判部(PTAB)が、TOPCon(トンネル酸化膜パッシベーションコンタクト)太陽電池セルに関する2件の特許の全請求項を無効とする最終書面決定を下したことを発表しました。これらの特許は、以前トリナ・ソーラー(Trina Solar Co., Ltd.)がカナディアン・ソーラーの一部子会社に対して主張していたものです。これらの決定は、カナディアン・ソーラーが国際的な知的財産紛争に継続的に対応する能力を有していることを示しています。
製造部門:CS PowerTechおよびCSIソーラー
2026年3月31日、カナディアン・ソーラーは、英国の再生可能エネルギー大手であるDrax Group社(「Drax」))向けに、英国の2件のプロジェクトに合計420MWh(AC)の蓄電池エネルギー貯蔵システム(BESS)を供給することを発表しました。Apatura社が開発中の両プロジェクトは、Draxが取得しています。マーフリート・プロジェクトでの蓄電池の設置は2026年第3四半期に開始予定で、ニールストーン・プロジェクトでは2027年初頭に蓄電池の設置が開始される見込みです。
財務データ
財務データ表はこちらをご覧ください。
出典:Canadian Solar Inc.