ニュースリリース
2026年8月21日
Canadian Solar Inc.(本社:カナダ・オンタリオ州キッチナー、NASDAQ:CSIQ、以下「カナディアン・ソーラー」)は、蓄電池ソリューション事業を手掛けるe-STORAGEが、商業・産業(C&I)向け蓄電システム「KuBank 3.0」について、最新のUL 9540A:2026規格に基づく大規模火災試験(Large-Scale Fire Testing:LSFT)を完了し、この厳格な大規模火災試験に合格した業界初の企業となったことを発表しました。
KuBank 3.0は、1台の液冷キャビネットで最大940kWhの蓄電容量を実現します。先進的な314AhのLFP(リン酸鉄リチウム)バッテリーセルを採用し、400V、690V、800Vの柔軟なシステム構成に対応しています。また、負荷接続機能を統合し、系統連系運転と自立運転をシームレスに切り替えることができるほか、包括的な国際認証を取得しています。
大規模火災試験(LSFT)は、蓄電池システムが極端な火災条件下でどのように挙動するかを評価する、厳格なシステムレベルの安全性評価です。試験対象となるユニット内部で火災を封じ込め、隣接するシステムへの延焼を防止できるかなどを評価します。お客様にとって、この検証は重要な意味を持ちます。第三者による火災安全性能の検証結果を確認できるだけでなく、許認可やプロジェクト承認のプロセスを支援し、C&I環境における導入リスクの低減にもつながります。
今回の試験は非常に厳しい条件下で実施されました。940kWhのシステムを満充電した状態で、意図的に熱暴走を発生させ、さらにすべての消火システムを無効化した状態で評価を行いました。約4時間にわたる火災事象の間、爆発は発生せず、キャビネット構造は損傷なく維持され、隣接するユニットへの延焼も確認されませんでした。KuBank 3.0は、是正措置を要することなく初回の試験で合格し、最新のUL 9540A:2026規格に基づく高度な安全性能を実証しました。試験には、試験機関であるTÜV Rheinlandと、火災安全コンサルタントであるEnergy Safety Response Group(ESRG)の双方が立ち会い、独立した検証を行いました。
KuBank 3.0は、独立した物理的区画構造、高強度かつ耐火性に優れた構造、そして高度な断熱材を採用することで、システムレベルでの火災安全性能を高めています。インテリジェント液冷システムは、バッテリー温度を最適な動作範囲内に維持し、温度偏差を3℃以下に抑えます。また、多層のアクティブセーフティアーキテクチャには、ゾーン分離、熱暴走の早期監視、多段階の火災検知および保護技術を組み込み、安全かつ信頼性の高い運用を支えています。
e-STORAGEのPresidentであるJeff Roy氏は、次のように述べています。「今回、大規模火災試験に初回で合格したことは、KuBank 3.0の安全性を最優先した設計の強みを示すものです。安全基準が進化し続ける中、お客様には、実際の使用環境を想定した最も厳しい条件下で安全性が検証されたエネルギー貯蔵ソリューションが求められています。今回の成果は、C&I用途におけるKuBank 3.0の安全な導入に対する信頼をいっそう高めるものです」
KuBank 3.0は量産を開始しており、現在、世界各国のお客様への提供が可能です。
TÜV Rheinlandについて
世界有数の試験・認証機関であるTÜV Rheinlandは、グリーンエネルギーへの移行を支える技術サービスを提供しています。信頼性、イノベーション、サステナビリティを重視し、業界が技術的な課題に対応し、高品質な基準を確立できるよう支援しています。
Energy Storage Response Group(ESRG)について
ESRGは、米国を拠点とし、蓄電池エネルギー貯蔵システム(BESS)の安全性、火災防護、規制遵守を専門とするコンサルティング会社です。経験豊富な消防関係者やエンジニアを擁し、技術コンサルティング、リスク評価、許認可取得支援、緊急時対応計画の策定などを提供しています。これらを通じて、メーカー、開発事業者、電力会社、規制当局が、業界基準に準拠した安全なエネルギー貯蔵システムの導入を進められるよう支援しています。